限月間スプレッド取引

日経平均先物取引の投資戦略では、先物取引における投資戦略、戦術について解説していきます。先物取引は個別の株式投資とは異なり、指数を売買できるほか、限月(SQ)までに清算しなければならないといった構造的な仕組みがあります。こうした仕組みを利用して様々な投資戦略を作ることが可能です。

限月間スプレッド取引のしくみ

満期までの期間が通り限月取引(期先物)と、満期まで近い限月取引(期近物)との間で行う取引です。通常先物取引においては限月ごとに同じタイミングであっても取引される価格はずれているのが通常です。

このスプレッドが将来、縮小する(または拡大する)と考えて投資をするのが限月間スプレッド取引です。
割高な方を売り建てて、割安な方を買い建てることにより、将来のそれぞれの差が縮まることで利益が発生します。

なお、期近の売りと期先の買いを行う戦略を「スプレッドの買い」、期近の買いと期先の売りを行う戦略を「スプレッドの売り」と呼びます。

スプレッドの買い
・・・期近が割高、期先が割安と判断した場合に行う取引。

スプレッドの売り
・・・期近が割安、期先が割高と判断した場合に行う取引。

 

注意したい3月、9月限月と限月間スプレッド取引

日経225先物取引や先物ミニの場合、3月限月と6月限定月(ミニなら4月限月)との間で、9月限月と12月限定月(ミニなら10月限定月)との間でかなりのスプレッドが開いていることがあります。

これは、チャンス!とだれしも思うわけですが、これは危険です。
なぜなら、「配当落ち」があるからです。(参考:配当落ちとは

企業の配当の権利確定日のハイシーズンは3月末、9月末です。特に3月末に集中しています。

つまり、3月、9月限月の先物価格と次の期先限月の先物価格との間には配当金相当額にあたる配当落ちがあるわけです。

ですから、この限月との間でスプレッドが大きいといって、飛びつくのは危険です。スプレッドが開いているだけの理由があるわけですから。

日経225先物取引にお勧めの証券会社

1位:ライブスター証券

ライブスター証券は現在取引手数料が無料になるキャンペーンを実施しています。先物講座開設で、日経225先物、mini、オプション取引手数料が約2カ月(40営業日)無料。また、PC、スマートフォン対応の取引ツールも無料で使えます。
>>ライブスター証券詳細情報