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オプションの買い手と売り手について

オプション取引においてはオプションの「買い手」と「売り手」が存在しています。それぞれのコールオプション、プットオプションともに、オプションを買うことも売ることもできます。買い手は売り手に対してオプション料(プレミアム)を支払うことでコール(またはプット)の権利を得ます。一方でオプションの売り手はオプション料(プレミアム)を受け取る代わりに、買い手からの権利行使に対して応じる義務が生まれます。

オプションの買い手と売り手

オプション取引では、オプションの買い手と売り手というものが存在します。
オプションの種類して「コールオプション(買う権利)」「プットオプション(売る権利)」というものが存在することは説明してきました。

オプション取引ではこれらのコールやプットを買ったり、売ったりすることができるのです。
買う権利を買ったり、売ったり、売る権利を買ったり、売ったりできるわけです。「買う」「売る」という言葉がたくさん出てきて混乱しやすいですよね。

図にすると下記のようになります。

  買い手 売り手
コールオプション
(買う権利)

原資産を買う権利を有する。
プレミアムを売り手に支払う。

原資産を売る義務を有する。
プレミアムを買い手から事前に受け取る。
プットオプション
(売る権利)
原資産を売る権利を有する。
プレミアムを売り手に支払う。
原資産を買い取る義務を有する。
プレミアムを買い手から事前に受け取る。

このように、コールやプットのオプションを買うことも売ることもできるわけです。

 

オプションの買い手

まず、オプションの買い手についてみていきましょう。

オプションの買い手はオプションの売り手に対してプレミアム(オプション料)という料金を支払うことで、コールやプットといった権利を「買う」ことができるわけです。
買った権利は「行使することができます

行使することができるというのは、逆を言えば行使しなくてもいいわけです。日経平均の9000円のコールオプションをプレミアム50円で買った時の損益グラフを見ていただくとわかるかと思いますが、日経平均が9000円以下の場合は権利を放棄すること(行使しないこと)で損をすることはありません。
先物取引で9000円で日経平均を買った場合には価格が下がっていても必ず決済しなければいけないのとは違います。

このように、オプション取引の買い手は投資における「最大損失は支払ったプレミアム(オプション料)が上限になる」という点が特徴といえます。

 

 

オプションの売り手

今度は逆にオプションの売り手について考えていきましょう。
オプションの売り手は、買い手とは逆に、オプションを売った時点でその代金として「プレミアム」を受け取ることができます。その代り、売った権利が行使された場合は「応じなければならない義務」があります。

たとえば日経平均の9000円のコールオプションを50円のプレミアムで売った場合を考えてみます。
この場合、オプションの売り手は50円のプレミアムを受け取ることができます。その一方で日経平均が9000円を超えた場合、オプションの買い手は必ず「権利行使」をしてきます。
その権利行使に応じなければなりません。具体的にはSQ価格(清算価格)と権利行使価格との差額を支払うということになります。

損失額は「SQ価格」-(9000円+50円)となります。オプションの売り手は、権利行使されなければ安定した収益が得られる一方で、権利が行使される場合の損失額は「無制限」という点に注意が必要です。

 

オプションの買い手は「保険をかける」、売り手は「保険の胴元になる」

このような表現が一番しっくりきます。

たとえば、コールオプションを買う場合、株価が上がらなかったり下がった場合には保険料としてプレミアム(オプション料)を支払いますが、株価が上昇した場合は上昇した割合に従って、収益を得ることができます。

一方、コールオプションの売り手は株価が上がらない限りは、一定の保険料収入(プレミアム)を受け取ることができるわけです。ただし、万が一、支払いの必要が出た場合はその全額を支払わなければならないというものです。

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